
成功者の中には規則正しい生活を送っている人が多くいるといわれています。これには理由があります。体内時計が整い、そのことで心身の調子が良くなっていくためです。
この記事では、体内時計の整え方のほか、規則正しい生活を送っている成功者も紹介していきます。
体内時計とは?
そもそも「体内時計」とは何なのでしょうか。厚生労働省のウェブサイトによれば、「概日リズム(サーカディアンリズム)を形成するための24時間周期のリズム信号を発振する機構」と定義されています。
簡単にいえば、朝・昼・夜の変化に同調して体内環境を積極的に変化させる機能のことです。この体内時計は実際に体の中に存在しており、具体的には脳内の視床下部の「視交叉上核」にあります。
体内時計を整えるメリットは?
この体内時計が狂うと、睡眠と覚醒のリズムや体温のリズム、ホルモン分泌のリズムが狂います。逆にいえば、体内時計が乱れていない状態だと、これらのリズムが正常に調節されるようになり、結果的に心身の調子が整っていきます。
また体内時計が整っていると、自律神経のバランスの調整や免疫力の向上といった作用ももたらしてくれます。
体内時計を整える方法
では体内時計を整えるためには、どうすれば良いのでしょうか。
最も大切なことは、規則正しい生活を送ることです。特に体内時計のずれは朝にしかリセットできないため、毎朝同じ時間に起きることは非常に重要です。
体内時計を整えることにつながる「朝」「昼」「夕方〜夜」の過ごし方について具体的に説明していきましょう。
朝の過ごし方
朝は毎日決まった時間に起き、太陽の光をしっかり浴びるようにします。そうすると、太陽の光で体内時計がリセットされます。
そのため、窓辺やベランダで深呼吸したり、朝食の前の少しの時間、外を散歩したりしてもよいでしょう。
血糖値や自律神経のバランスの観点から、午前6〜7時ごろに起き、それから1時間以内に朝食を食べるのが理想とされています。また、朝食で糖質とたんぱく質をセットで摂取すると、血中のインスリンが増えることで体内時計の調節が促されます。
昼の過ごし方
昼食を必ずとるようにし、しかもなるべく正午から午後1時ごろに食べるようにしましょう。エネルギーを摂取する時間帯を一定にすることで、体内時計が整うことにつながります。
また仕事中は90分ごとに休憩をとると、仕事がはかどりやすいといわれています。
これは、先ほど説明した「概日リズム(サーカディアンリズム)」に関わってくる話なのですが、人の周期は細かく分けると90分周期で区分されていることが理由です。
夕方〜夜の過ごし方
夕食を食べるのに適した時間は、午後6〜7時ごろだといわれています。消化器官などの働きが活発になる時間帯だからです。ちなみに、運動をする場合は夕食前にしましょう。
夕食後は消化にエネルギーを使うべきだと考えられており、食後すぐに運動でエネルギーを消費してしまうと消化不良につながります。
体内時計を整えたいのであれば、夜更かしは避けたいところです。
ただし、中には寝たくてもなかなか寝られない人もいるでしょう。その場合は、就寝1時間前までに入浴し、入浴時に上昇した体温が寝るときに下がるようにすると、寝付きがよくなります。
寝る時間ですが、睡眠時間は7時間前後が良いとされていますので、午前6時に起きる人は午後11時までに、午前7時に起きる人は深夜0時までに就寝すると良いでしょう。
もちろん人によって適切な睡眠時間は異なりますので、自身の睡眠時間に合わせて就寝時間を決めることが重要です。
具体的な健康生活スケジュール
上記を踏まえて、体内時計が整いやすい1日の生活スケジュールを表にしてみました。
▼健康生活スケジュール例
時間帯 | 行動 |
6:00〜7:00 | 起床(→その後、太陽の光を浴びる) |
7:00〜8:00 | 朝食 |
12:00〜13:00 | 昼食 |
18:00〜19:00 | 夕食 |
23:00〜24:00 | 就寝 |
規則正しい生活を送る成功者たち
ここまでの説明で、体内時計を整えることの重要性が分かっていただけたかと思います。
冒頭で述べたように、成功者の中には体内時計を整えるために規則正しい生活を心掛けている人が多くいます。
たとえば、Amazonの創業者ジェフ・ベゾス氏は、毎朝必ず妻と朝食をとり、多忙な日々においても睡眠を毎日8時間とることを欠かさないようにしています。
「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏も、毎朝必ず6時45分に起床することで知られています。
そのほか、Microsoftの創業者であるビル・ゲイツ氏や、Appleの現CEO(最高経営責任者)であるティム・クック氏も、規則正しい生活を日々心掛けているとされています。
規則正しい生活でよりよい人生を
人生、健康が第一です。健康を崩せば日々の仕事にも影響が出て、自分が立てている目標も達成しにくくなります。そのため、体内時計の乱れによる心身の不調はできる限り避けたいものです。
ずっと健康でいられれば、人生で良い方向に進むためのチャレンジが何度でもできます。規則正しい生活で、よりよい人生を送りましょう。