
「最近、旦那の元気がない」
「妻が眠れていない気がする」
「同僚の様子がおかしい」
あなたは、まわりの人がうつ病であることに気づけますか?
本人では気づけない「うつ病」は、まわりの人の気づきがとても重要です。この記事では「うつ病」のサインについて詳しく解説します。
うつ病になりやすい人の特徴
うつ病になりやすい人には、次のような特徴があります。
- 几帳面である
- 責任感が強い
- 真面目である
- 完璧主義である
- 仕事熱心である
- 人あたりが良い
あなたの旦那や妻など大切な人は、上記の特徴に当てはまりませんか。仕事熱心でよく残業していたり、責任感が強くて手を抜くのが下手だったりと、ストレスを溜め込みやすい人がなりやすいのです。
まわりの人が気付けるうつ病のサインとは
まわりの人が気付けるうつ病のサインを、以下の4つの場面から解説します。
- 会話
- 食事
- 睡眠
- 職場
1つずつ見ていきましょう。
会話
会話には、さまざまなうつ病のサインが隠れています。気付く変化としては、うつ病の疑いがある人は、今までと比べて極端に口数が減ります。身の回りにいる大切な人がよくしゃべる人だった場合は、明らかに口数が減れば、すぐに気付けるかもしれません。
また、以前は楽しんでいた趣味や好きなものについて話してくれなくなったり、興味を示さなくなったりすることもあります。これらは、うつ病の中核症状である「意欲の低下」からくるものです。
その他、今まで穏やかな口調であった人が、時折イライラして声を荒げることもあります。日常的な会話から変化を感じとれることがあるので「何か変かも?」と感じれば、話をよく聞いてあげてください。
食事
食事中におけるうつ病のサインとしては、食事の量と時間に変化があります。
抑うつ状態から食べる気力がおきないため、食事の量が以前に比べて少なくなります。一般的には食べる量は減りますが、まれに増えることもあります。
また、食べる時間は速くなることもあれば、遅くなることもあります。以前と比べて食事の量と時間に変化があれば、少し気にかけてあげるとよいかもしれません。
睡眠
睡眠についてもうつ病のサインがあります。寝付きが悪くなったり、夜中に何回も起きたり、目覚ましをセットした時間より早く起きたりと変化があります。
これらの変化から睡眠の質が低下し、朝もすっきり起きられず、日中の活動に影響が出てきてしまい悪循環が生まれます。
睡眠状況については、毎日一緒に過ごしているご家族が変化に気付きやすいでしょう。睡眠不足は、日中の活動量の低下だけではなく、判断力や集中力の低下から症状の悪化させる恐れがあるので、早めに対処できることが望ましいです。
職場
1日の大半を過ごす職場での気づきは、うつ病の早期発見につながります。上司や同僚、人事担当者は、いつもと様子が違う社員を見かけたら、注意深く観察しましょう。職場でうつ病サインとして以下があります。
- ミスが増える
- 会議での発言が減る
- いつもなら30分で終わる仕事が1時間、2時間かかる
- 元気がない
- 遅刻や欠勤が増える
- 打ち合わせの約束や、納期を忘れる
まわりの人ができるサポート
うつ病の人に対しては、何よりもまず話を聞いてあげることが大切です。そのためにするべきことは、以下の4つです。
- 相手から話せるような雰囲気を作る
- 相手の悩みに耳を傾ける(傾聴)
- 自分の意見や考えは言わない
- 相手の言葉を否定しない
1つずつ解説します。
相手から話せるような雰囲気を作る
まわりの人がサポートする際のポイントは、うつ病の人から話せるような雰囲気を作ることです。うつ病の人は、1人で抱え込んでしまう傾向があるからです。
パートナーとのコミュニケーションが日頃から十分に取れていない場合は、時間を設けてゆっくり話を聞いてあげましょう。問いただすような聞き方ではなく、最近の出来事や、仕事のこと、子供のことなど、話しやすいテーマから聞いてみるのがおすすめです。
相手の悩みに耳を傾ける(傾聴)
相手の悩みに耳を傾けることは、うつ病の人をサポートする上で非常に重要です。相手が話すことに、ただ「うん、うん」と相槌を打つだけで構いません。うつ病の人は、聞いてくれる人がいるだけで安心します。
自分の意見や考えは言わない
あなたの意見や考えを言わないことも、サポートする上で大切なポイントです。なぜなら、その意見や考え対して、うつ病の人はいろいろと考え込んでしまうからです。
その意見や考えに対して応えようと頑張ることが、うつ病の人にはストレスとなってしまいます。サポートする人は意見や考えは言わず、相手の悩みや話を聞いてあげることに徹しましょう。
相手の言葉を否定しない
まわりの人がサポートする上で重要なのは、相手の言葉を否定しないことです。うつ病の人は孤独で、自己否定が強い状態です。そのため、まわりの人から「それは違う」と否定されると、自分が悪いと感じてしまいます。相手の言葉を否定せず、相手のありのままを受け止めるようにしましょう。
まとめ:周りの人が気づいてあげることが大切
うつ病は、自分では気づきにくいものです。そのため、まわりの人の気づきがとても重要になります。旦那や妻の様子がおかしければ、迷わず声をかける、もしくは観察してみましょう。
重症化する前に、病院で診察を受けることが大切です。この記事を参考に、あなた自身が身近にいる人が出すサインに気づいてあげられるようになって、大切な人を病気から守りましょう。
文・WELLXiL編集部