
人間関係のトラブルやSNSでの誹謗中傷、パワハラなど、生きているとネガティブな場面に出くわすことがあります。苦しい状況においては、メンタルが弱い人ほどストレスを感じやすいもの。では、メンタルが弱い人とはどのような人なのでしょうか。
メンタルが「強い」「弱い」とはどういうこと?
何かトラブルが起きたとき、思い悩んでストレスを感じる「メンタルが弱い」人もいれば、困難な状況でも動じることなく対応できる「メンタルが強い」人もいます。
例えば、職場で上司に「1週間でこの仕事を終わらせてほしい」と頼まれたとき、どのように捉えますか? メンタルが弱い人は「1週間しかない」とネガティブに捉えて、焦ってしまうでしょう。一方でメンタルが強い人は「まだ1週間ある」と前向きに捉えて、その仕事に着手するでしょう。
物事をネガティブに捉えていても、自分に厳しくすることで自身の成長を促せるなら問題ありません。しかし、ネガティブに捉えすぎて自分を追い込んでしまうと、メンタルの不調を招きます。
メンタルが弱い人の4つの特徴
メンタルが弱い人には、共通する特徴があります。自身の性格で思い当たる節がある人は、メンタルが弱いかもしれません。
常に周りの顔色を伺っている
会議や打ち合わせなどで自分の意見を言おうとしたとき、「相手に失礼かもしれない」「的外れな意見かもしれない」などと考えて、発言をやめてしまったことはないでしょうか。周囲とのコミュニケーションを図る上で、気遣いやTPOに合わせた言葉選びは必要です。しかし、周りの顔色を伺うあまり自分の考えを飲み込んでしまうと、自身にストレスを与えることになります。
周囲に敏感である
周囲に敏感な人ほど、相手の気持ちや周りの状況を自分のことのように感じる傾向があります。「嬉しい」「楽しい」などポジティブな状況であればよいのですが、「悲しい」「辛い」などネガティブな状況だとメンタルに悪影響を及ぼします。
例えば、誰かの悪口や誹謗中傷を聞くと怒りや悲しみに飲み込まれてしまい、心が不安定になります。心が不安定になると、人と過ごすことを苦痛と感じるようになり、日常生活に支障をきたします。
趣味がない
「特に趣味がない」という人も注意が必要です。仕事でストレスが溜まったとしても、休日にライブを楽しんだり、料理にいそしんだりすると発散できます。趣味がなく、休日に何もしないで過ごす人は気分転換をする機会がないため、ストレスが溜まりやすいといえます。
「オン」と「オフ」の切り替えができない
仕事とプライベートの切り替えができず、終業後でも「オン」の状態が続いていませんか。仕事が忙しすぎて、「オフ」の時間を確保できない人もいるかもしれません。プライベートの時間でも仕事のことばかり考えていると、心も身体も休まりません。
前述の「趣味がない」にもつながりますが、何かに没頭できないことでストレスを溜めてしまう人もいます。心身の健康を保つためには、オンとオフを切り替えてメリハリのある生活を送ることが大切です。
メンタルの弱さを自覚して克服しよう
「メンタルが弱いから」といって何もしないと、生き辛い日々を過ごすことになります。人によっては、メンタルの不調が悪化することもあるでしょう。少しでも生きやすく楽しい人生を送るためには、どうすればよいのでしょうか。
没頭できる趣味を見つけよう
何でも構わないので、没頭できる趣味を見つけましょう。「趣味を見つけるといっても何をすればよいかわからない」という人は、部活や習いごとなど過去に経験したことや、好きなモノ・コトについて考えてみてください。
「久しぶりにカメラをいじったら、楽しくて時間を忘れてしまった」「食べることが好きなので、自炊をしてみたら楽しかった」など、趣味につながる発見があるかもしれません。
趣味のコミュニティに参加したり、オフ会に出席したりして仕事以外で人と接すると気分転換にもなるでしょう。
周りの人に相談してみよう
自分一人で考えていると悲観的になりがちな人は、思い切って周りの人に相談することをおすすめします。自分では上手く処理できない辛い感情でも、信頼できる誰かに話すことで解決の糸口が見つかるかもしれません。
「人に相談するのが申し訳ない」と思う人がいるかもしれません。しかし、悩みや弱みを周りの人に相談すると、相談された側は「自分は信頼されている」と自信を持つことができます。自分一人で抱え込まず、勇気を出して相談してみましょう。
メンタルが弱い人は、困ったことがあっても抱え込んでしまい、ストレスを溜め込む傾向があります。メンタルが弱いことを自覚し、メンタル不調になる前に周囲に相談する、趣味を見つけて人と触れ合う機会を増やすなど、人に頼れる環境を整えてみましょう。周りの人を上手く頼って、メンタルの弱さを克服していきましょう。