生理中のトレーニングは控えるべき?手軽にできるトレーニング4個
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体調を崩しやすく、メンタルが不安定になりがちな生理中は、トレーニングを控える方も多いでしょう。しかし生理中であっても、無理のない範囲であればトレーニングを行っても問題ありません。問題どころか、生理中のトレーニングは身体に良い影響を与えます。

生理中でも軽めの運動なら問題なし

「生理中は運動をしないほうがよい」といわれていますが、生理中でも軽めの運動なら問題ありません。むしろ、生理中は軽めの運動を行ったほうが、身体に良い影響があるといわれています。

その1つが「血流の改善」です。運動をして血の巡りをよくすることで身体が温まるため、生理痛の軽減につながります。2つ目が「ストレスの発散」です。生理中はホルモンバランスが乱れやすく、気分が不安定になりがちですが、運動を行うことで気分をリフレッシュできるので、メンタル面の改善も期待できます。

生理中はトレーニングの効果が出にくい?

生理中のトレーニングで重要なのは、トレーニングを行う時期です。筋肉の生成を促すテストステロンとエストロゲンが多く分泌されるのは、生理後(8~14日目)といわれています。

そのため、トレーニング効果を重視するなら生理後がおすすめです。生理中は経血や生理痛で体調を崩しやすいので、無理をせず軽めの運動に留めて、体型維持に注力するとよいでしょう。

ただし生理には個人差があるので、体調や月経サイクルを見ながらトレーニングのタイミングを図ってください。

生理中でも手軽にできるトレーニング4つ

前述のとおり、生理中はトレーニングの効果が出やすいため、モチベショーンを維持しやすいのですが、無理のない範囲でトレーニングを行うことが大切です。生理中でも手軽にできるトレーニングはたくさんありますが、生理のつらさには個人差があるため、人によって最適なトレーニングは異なります。

そのため、自身の体調や身体への負担を考慮しながら、相性の良いトレーニングを見つけなければなりません。

軽めの有酸素運動

ウォーキングやランニングといった有酸素運動を軽めに行うとよいでしょう。前述のとおり、有酸素運動には血行改善効果があります。日差しを浴びながら外の風に当たればストレスが発散し、気持ちもポジティブになるでしょう。

ストレッチ

固まった筋肉をほぐすことができるストレッチも、生理中のトレーニングとして最適です。自宅で気軽に行えるため、急な体調不良が心配な人も安心して行えるでしょう。筋肉をほぐすことによって血行を改善できるだけでなく、個人差はあるものの生理痛の軽減にもつながることがあります。

自身の体調に合わせて、痛みが残らない程度にトレーニングを行ってください。

軽めの筋トレ

大きな負荷がかかるハードなトレーニングは厳禁ですが、軽めの筋トレであればリフレッシュやボディメイク、血流改善といった効果があるためおすすめです。プランクなどの基本的な体幹トレーニングであれば、ボディメイクができます。

生理後のダイエット効果を意識するのであれば、軽めのスクワットなどで太ももを鍛えるとよいでしょう。太ももなどの大きな筋肉は、比較的鍛えやすいためおすすめです。

ヨガ

全身をストレッチできるヨガには、ストレス解消効果があります。ただし、普段ヨガをしていない人はケガにつながるおそれがあるので、やめてください。普段ヨガをやっている人でも、比較的ハードなホットヨガは体調不良になりやすいため、避けたほうがよいです。

生理中のトレーニングの注意事項2つ

生理中のトレーニングは身体に良い影響を与えますが、トレーニングを行う際はさまざまなことに注意を払わなければなりません。生理中は、ホルモンバランスの乱れや経血によって体調が不安定になるからです。

そのため、大きな負荷がかかるハードトレーニングは避けたほうがよいでしょう。

経血によるトラブル

生理中のトレーニングで懸念されるのが、経血によるトラブルです。経血漏れをはじめ、運動によるナプキンの擦れで肌トラブルが起きることもあるでしょう。そのため、経血対策をしっかり行っておくことが大切です。

対策としては、大きめのナプキンの着用や替えナプキンの準備、短時間の運動に留めるなどが挙げられます。

貧血などによる体調不良

生理中は経血によって血液と鉄分が失われているため、貧血が起こりやすいといえます。目眩や立ち眩みなどが起きて急に体調を崩すことがあるため、ランニングやウォーキングを行う人はあまり遠くまで行かないようにしましょう。

もともと貧血気味の人は体調不良になりやすいので、生理中は運動を控えたほうがよいでしょう。「どうしても運動したい」という場合は、すぐに休める自宅トレーニングをおすすめします。

トレーニングは継続が重要

生理中のトレーニングは、効率的に筋力をつけることができます。ただし、ホルモンバランスの乱れや経血による貧血によって体調を崩しやすいため、軽めのトレーニングに留めておきましょう。

軽めのトレーニングであっても、普段行っていないトレーニングは負担になるためおすすめしません。生理中にトレーニング効果を得たい人はトレーニングを継続して行い、身体を慣らしておくことが大切です。